経営向上ヒント集

25.スピードとじっくり

税理士事務所を開業して間もない頃の話です。

ある成功法則というか自己啓発というか、そのようなプログラムの営業にいらっしゃった方がいました。

その方は僕の友人の紹介により、来ていた方ですし、その方のペースを崩さないように、僕はその方のお話をずっと聞いていました。

そしてその方は一通り話し終えて一息ついて、いかにそのプログラムのすばらしさを理解してもらえたかを念押しした後に、こうおっしゃいました。

「あなたは今が変わるチャンスなのです。
このチャンスを逃しては今までのままです。だめなんですよ。経営者にはスピードと決断力が不可欠です。
さあ、たった今、決めてこの契約書にサインをお願いします。」

僕はこの方が最後にこの言葉をおっしゃるまでは、契約しようかどうしようか迷っていましたが、やめることにしました。

なぜでしょうか?

この場面はスピードと決断力は要求されていない場面で、じっくり考える場面だからと思ったからです。

経営にはスピードが大事とお聞きすることも多いのですが、何でもかんでもということではないと思います。

新しい取り組み、重要な判断の場面ではじっくり、充分検討して、大いに悩むべきではないでしょうか。
そこを熟慮せずに決断することは考えることを放棄していることになると思うのです。

考えることを放棄していると当然いいものや満足できるものはなかなか出来ないのではないでしょうか。

決めるときはじっくり、
決めたことを進める時はスピーディーにだと思います。

みなさんはいかがお考えでしょうか?

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